
2025年問題まであと5年となりました。
数年前から騒がれたこの問題、看護学校で聞いたことある新人看護師さんは知っていると思いますが、逆に3-4年目の看護師は意識してニュースを見ていないと聞いたことがないんじゃないでしょうか。
ということでおさらいです。

2025年問題とは看護師界において簡単に説明すると
「少子高齢化が進み、看護師の数が足りなくなる」ということです。
※知っている人はわかると思いますが、ものすごく省略しています(;’∀’)
2025年問題に対する国の対策とは
この2025年問題、そのために国は様々な対策を講じています。
「①看護師等免許保持者の届出制度」
「②診療報酬改定」
「③地域包括ケアシステムの構築」です。
これらの対策を簡単に説明すると、
①看護資格を持ちつつ看護師として働いていない人たちに復帰できる支援体制を持つことで看護師数を増やす
②今後の需要として急性期病棟より慢性期病棟の方が高くなってくるため、慢性期の病院を多く作る
③大きな病院だけでは病床数が足りなくなり、患者が溢れる可能性があるため、近所の診療所や自宅でも療養できる環境を作る
ということを目指しているのです。
この情報から、2025年に向け、国が着実に対策を整えているのが分かります。これら対策が功を奏じれば看護師不足の問題はそこまで深刻な問題とはなってこないのです。
2025年問題を迎えた後も問題は続く?!
しかし、2025年問題を乗り越えた後で私たち看護師にとって問題となってくることがあります。
それは、
「看護師数が飽和状態になる可能性がある」ということです。

極端に2025年から看護師がリストラされ始めるということは起きないとは思いますが、数値でいえば需要に対する供給は落ち着き、働く場所も慢性期病棟や訪問看護などの高齢者を対象とした場所への配属に絞られることが今より多くなり、確実に雇用者が有利な立場になる施設も多くなると言えます。
この2025年問題を意識し、働ける環境の選択肢が少なくなる可能性があること、また、改めて私はどこで働きたいのか
「将来のビジョンを持ちつつ働く必要性」を感じて欲しいのです。
確かに2025年までの間は看護師が不足しているのは間違いないです。言ってみれば、今は看護師の売り手市場になり、就職や転職にとって絶好のチャンスとも言えます。しかし、そのあとに待っている状況についても想定しておく必要があるのです。
この記事をきっかけに是非、今後についてのビジョンを想像してみてください。
参考:https://ogw-media.com/medic/cat_practitioner/1913
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