
皆さんの働いている施設では看護学生さんを実習場所として受け入れていますか?
うちの病院では頻繁に看護学生が来るので指導者として関わることが何度もあります。
今では「初々しいなぁ」と余裕を持てるほどになったのですが、当時は、行動計画をなかなか言いに来なかったり、かなり優先順位が低いことを多忙な時に話してきたりと、イライラしてしまうことが多く、冷たく当たってしまっていました。
学生には優しく接すべし!
しかし、約2か月にも及ぶ実習指導者研修を受けてきた今、実習指導の本質について触れることができ、どれだけ寄り添って学生さんのことを考えられるかが求められる時代だとわかりました。
要は、どれだけ、その学生のペースに合わせて指導できるかが、その子の成長を大きく左右することが分かりました。
言っちゃえば、質問しても答えが出てこないような学生にはこちらから答えを教えても構わない≒「めちゃくちゃ優しく接する」ということです。(2か月にも及ぶ研修を経て、この結論を書いていると知られたらとても怒られますが・・・)
私たちの時代で考えると、考えられないほどの好待遇ですが、(10年前の看護学生だった私も昔で考えればかなり甘かったんだとは思いますが・・・)実際、今の教育現場ではこのような指導方法も取り入れられているのです。
優しく接することで得られるメリット
上記のように、優しく指導することでの私たち指導者側のメリットもあります。
それは、「私たちの業務が楽になる」ということです。
「???」と思ったそこのあなた。今から理由を説明していきますね。
業務が楽になる理由とは?
優しくする理由として、まずは学生が就職先を決めるときの決め手をみていきましょう。
【就職先を決めるポイント】企業選びで重視する点ランキングTOP5を参考に考えていきます。
1位:業務内容
2位:勤務時間・所在地
3位:会社の雰囲気
4位:給与
5位:福利厚生
となっています。ランキング1位は業務が決まっており、業務改善の視点から考えるとすぐに色々と変更するのは労力、時間とともに大きな負担となります。
2位に関しては固定されてしまっているため、変更することはなかなか難しいです。
しかし、3位に「会社の雰囲気」とあります。今回はここに注目します。
上記のランキングは企業におけるランキングでしたが看護学生においても、同様のことが言えます。
「職場内の雰囲気は就職先の決定に大きく影響するといえます。」

想像すれば簡単にわかると思いますが、ギスギスしている病棟よりも学生に対し優しく穏やかな態度で接してくれる職場の方がいいですよね?
そのため、学生が就職を希望してくれる可能性が高くなるのです。
結果、看護師就職者数が増加し、人手が潤うことにより業務が分散され、業務が楽になるのです。
しかし、看護師の募集人数は翌年の離職予定者数、看護必要度も考慮されるため、来た人すべてをとれるわけではないですが、募集が多い分、就職する看護師の質向上にもつながることは間違いないです。
まとめ
以上の結果から、看護学生へは優しく接してあげることで、学生も充実した実習を得られ、個人として成長することができるだけではなく、スタッフ側も職員が充実し業務が軽減するメリットがあります。巡り巡って自分に返ってくるということですね。
もしも、働いている施設に学生さんがいらっしゃっていましたら、是非優しく声をかけてあげてください。そして他のスタッフへもこの記事を参考に優しく接してあげるよう伝えてあげてくださいね。
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