こんにちは
皆さんは日々楽しみながら仕事は行えていますか?
充実感のある仕事はできていますか?
なかなか「はい出来ています!!」と答える人は多くないと思います。
かくいう私も人間関係には本当に苦労してきました。

この記事では、人間関係に困っている方に対して
- 人間関係を改善する方法
- 人間関係の負担を軽減方法
について説明しています。人間関係に疲れた方、少しでもなんとかしたいと考えている方、仕事や人生の満足度が少しでもあがればと考えているかたは記事を最後まで読んでみてください。
看護師の人間関係が悪くなる4つの理由
そもそも人間関係はなぜ悪くなるのでしょうか?
看護師だけではないんですが、看護師は特に人間関係がよくない環境にあります。その理由をこれから説明していきます。
1.命に関わる仕事である

医療の現場はひとつのミスが患者さんの容態に影響を与えます。命に関わる仕事であるからこそ、緊張感がある職場となり、新人に対する指導やスタッフ間の注意が、他職種と比較し厳しくなる傾向があります。
そのため、指導は厳しくなり、上司や先輩に対して怖いというストレスを抱えてしまいます。
また、指導や注意をするだけで、個人に対する賞賛や尊重がなければ、職場全体の仲間意識も薄れていきます。先輩を尊敬できない、注意や助言を素直に聞けない、他者に攻撃的になる、といったことになりえます。
2.看護師不足

スタッフが不足していると、看護師一人当たりの業務の負担が大きくなります。そのうえきついシフトを組まれたり、休みも取りづらかったりと疲労は蓄積されるばかり。イライラが募り、周りのスタッフを思いやる余裕はなくなります。理不尽な怒りをぶつけてしまうことで、悪循環が生まれてしまいます。
3.女性が多い職場である
病院、施設、病棟にもよりますが看護師の90%以上が女性という職場では、感情に左右されやすい女性特有の人間関係の複雑さがあります。そのため、陰口を言う、無視をする、噂話を流すなどの陰湿ないじめが起こりやすくなります。
4.価値観・看護観が違う

看護の現場は幅が広いため、年代もライフスタイルも、そして経験も違う看護師が連携して仕事をしていく必要があります。これまで働いてきた職場や、看護師としての経験値、知識の差によっても看護師としての価値感は全く異なります。
お互いが持つ看護観が異なる為、相手の考えの意図が分からないということが起きます。するとお互い相手に苦手意識ができてしまうのです。
このように
チームとしてお互いの信頼と協力が不可欠な看護師の仕事ですが、それゆえ人間関係を難しくさせる要因が多く存在しているのです。
看護師の人間関係がいいのはどんな病院?

それでは、逆に人間関係が良好な病院とはどのような特徴があるのでしょうか?人間関係が良好=離職率が低い病院の特徴に「年齢や経験に関係なく、看護師一人ひとりがお互いを尊重している。」ということが言えます。
ただ、そういった病院であっても、決して和やかな雰囲気というわけではありません。医療現場の緊張感があり、新人の行動に目を光らせ、注意すべきことははっきり注意し合います。
人間関係の悪い病院と大きく異なるのは、スタッフ間でフォローやケアができているということ。ダメ出しだけでなく良い点を認めて口に出す、ロッカーで他愛もない話をする、ちょっとした変化に気付くなど、コミュニケーションが取れていて、職場の仲間を思いやることを意識しています。
これからすぐにできる人間関係の負担を軽減させる対処法
人間関係の悩みの根本的な問題を解決するのはとても難しく、労力と時間が掛かります。しかも、解決する保証はどこにもありません。そこで、人間関係の負担を軽減させられる対処法をまとめてみました。
以下のような対策が有効と言われています。
①先輩や上司の発言で正しいと思えることは素直に受け入れる
②先輩や上司の理不尽な発言への無駄な争いは避ける
③合わない人に無理に歩み寄る必要はない、意識しすぎない
④グループに入るためでなく看護師として働くためにいることを忘れない
⑤陰口に加わらない、同意を求められたら適当に流す
⑥日頃の言動を振り返る
これらが、人間関係の負担を軽減させる対策として知られています。いきなりすぐにすべてを意識することは難しいと思いますが、「こんな方法もあるんだ。こんな考え方もできるんだ。」と、少しずつ自身の中で上記のやり方を取り入れていくことが人間関係の負担軽減へと繋がるのです。
原因はあなたにも少なからずあるかも?

人間関係の負担軽減に対する対策について触れていきましたが、あなたの言動が原因で人間関係が悪化している可能性について考えたことはありますか?
実は、あなたに対する理不尽な態度は、あなたの看護師としての技術力や日頃の仕事への取り組み方に不満を持っているだけなのかも知れないのです。
以下で、あなたが実は知らないうちに嫌われる言動をとっているかもしれないという例を挙げていきます。
普段の自分の行動と照らし合わせて当てはまるものがないか確認してみましょう。
相手に嫌われるNG言動
教えてもらう時の姿勢
□メモを取らず同じことを何回も聞いてしまう。
□ 相槌をうたない。
□ 返事が小さい。
□ 注意やアドバイスを受けた時、「でも、だって」と言い訳をすることが多い。
仕事への取り組み方
□ ナースコールや電話に積極的にでない。
□ 患者に冷たい態度をとる。
□ わからないことを自己流で対処する。
□ 単独行動をすることが多い。
□ 自分の仕事だけをやればいいと考えている。
□ 遅刻が多い。
□ 業務の実施に対し嘘をつく。
普段の生活
□ 誰に対しても笑顔で挨拶ができていない。
□ 人と話す時目を合わせないで話す。
□ 愚痴を言うことが多い。
□ 茶髪やピアス等、医療現場に相応しくない身だしなみをしている。
□ 先輩にタメ口で話している。

もし、1つでも当てはまることがあったら、もしかしたらそれが人間関係が上手くいかない原因になっているかもしれません。
たとえ自分では悪気があってやっていたことではなくても、相手にはよく思われていない行動だということを知っておき、相手への接し方や自分の行動を直すところから始めてみましょう。
時間はかかりますが、あなたの仕事に対する真摯な姿勢が相手にも伝わり、いずれ関係も改善されていくことでしょう。
至急対策が必要なケース
業務上必要なコミュニケーションが取れない
これらのやり方で、少しずつ人間関係を改善していくやり方を説明してきましたが、この状況までに陥っている場合、早急に対策をとる必要があります。
人間関係が原因で業務業必要なコミュニケーションが取れずに仕事に支障が出ている場合は、できるだけ早く上司である主任や師長に相談し、助けを求めることが大切です。それでも解決できなさそうな場合には、看護部長や医院長、または職場に組合があれば組合に相談し、職場ぐるみで解決に取り組まなくてはなりません。
業務上必要な情報が共有できなくなるということは、スタッフ同士の連携ミスが原因で患者の命に危険が及ぶ可能性があるということです。それは、既にあなただけで手に負える問題ではありません。職場全体として解決に取り組まなければならない問題です。
人間関係を悪化させる要因
次に、あなたが普段無意識に人間関係が悪く感じてしまう要因について説明していきます。
相手の嫌な所ばかりを見ている
人間関係が最悪になってしまう一番の原因とは、相手の嫌な所ばかり見ているからです。
人間は、いったん嫌な所が目に入ってしまうと、その後もその事柄について考えてしまいます。嫌な方だと思ってしまうと、不思議とその方の良い所が見えにくくなってしまいます。
反対に、好きな方の良い所は沢山見るける事が出来ますよね。それと同様で、人間関係が最悪だと思えば思うほど、人間関係は上手く回らなくなります。
あなた自身が「この病棟は人間関係が悪い」とか「私は人間関係が苦手」と言う様な思い込みを捨てる事が大切です。
相手とのコミュニケーション不足
人間関係が悪い相手に対して、相手の事をほとんど分かっていません。つまり、相手の方とのコミュニケーションの時間が圧倒的に不足しています。
例えば、その友達が少々おっちょこちょいな方だとします。ちょっとしたミスも想定内と言う事もあるはずです。
ですが、コミュニーションが圧倒的に不足していて、相手の事を全く知らなければ、ミスをした時にも理由が全く分かりません。相手の方を知る事も人間関係改善の糸口となります。
人間関係をスムーズにする5つの方法

1.会話する際は相手の名前を入れる
会社の人間関係を保つ為には会話の中に相手の名前を入れることが重要となります。相手の名前を会話の中に入れる事で、相手は存在感を認められていると感じる様になるためです。
もし、あなたの名前を言われたら、自然と相手を身近に感じる様になるはずです。相手の名前を言うか、言わないかでその後の関係が変化します。
2.アイデンティティを確立する
人間関係に悩まない方の特徴には、ユニークであったり個性的であったりします。「〇〇〇と言えばあの人だよね」と、個性や得意な分野を理解してもらうと、色々と動き易くなります。
あなたのオリジナリティを少しずつ出して行くと、本当のあなたを理解してくれ、良い人間関係を築けるキッカケとなる可能性があります。

そのために、スキルアップのための資格取得の勉強をするのもいいでしょう。あなたが他の科での職場経験があるのなら、その知識を活かし、その分野に特化してさらに専門的な知識をつけることもいいでしょう。
新人看護師の場合は、「ナースコールは誰よりも早く出て対応している」ということでも結構です。自分の強みを見つけ、それを伸ばすことで、あなたが周囲の人達から認められるようになり、また、自分にも自信がつきます。
3.プライベートで過ごす時間を充実させる
仕事で悩みを抱えた場合、仕事の悩みはとりあえず置いて居置いて、プライベートで過ごす時間の充実を図ると言う方法もあります。
プライベートで過ごす時間が充実している事により、そこに生きがいを見い出す事が出来れば、仕事の悩みが心の中で占める割合は少なくなります。
例えば、子供が生きがいであれば、仕事の人間関係に悩みを抱えていたとしても、「子供の為に仕事頑張ろう」と言う気持ちになれると思います。
趣味が生きがいになるケースもあります。「旅行のために」「ディズニーのために」など、自分の趣味を意識しプライベートの時間を充実させていきましょう。
4.転職も考えて情報を集める
現在の職場の人間関係に我慢が出来ず、異動も出来なそうな場合は、「転職」という対処法もあります。
サイトなどを利用して、転職のことをまずは調べてみましょう。
「いつでも病院を変えられるんだ」という選択肢があると、精神的にも心の余裕が生まれ、「もう少し働いてみるか。」と今の状況のまま、仕事を継続出来る可能性もあります。
5.読書や映画の世界に没頭する
家にいてボーッとテレビを見ていても、病院での人間関係で頭の中が一杯になってしまいます。しかし、人間関係と言うのは、考えた所で解決はしません。
仕事の事や人間関係のことを忘れるのであれば、何か別のことに集中できることがあれば良いです。
そんな時は、「全く違う世界の没頭する事」をお勧めします。
例えば、映画や読書。漫画でも良いですね。
集中してその世界に集中してしまえば、会社の事も気にならない可能性が高いです。映画や読書の世界に集中し、一旦悩み事を頭から出すだけでも、心が楽になります。
私も映画は本当に好きでよく見ます。私のおすすめ映画を紹介するので、何を観ればいいか困っている方は是非参考にしていただければと思います。
いかかだったでしょうか。
改めてお伺いしますが、あなたの周りに、苦手な方はいませんか?病棟での人間関係は良好ですか?
完全に人間関係の悩みがない病棟というのも締まりがないため、少しのストレスは必要なんでしょうが、身体的・精神的影響が出てきてしまうレベルはやはり問題で、なんとかしないといけません。
人間関係に悩んでいる人が、この記事をきっかけに、少しでも職場が楽しく、仕事を楽しんで行えていると思える瞬間が増えればなと思います。
参考:https://kangobu.com/nurse-human-relations-540
https://iryouworker.com/column216/
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