看護師

超効率的!理想的な勉強方法とは?

社会人になってからも日々勉強はしていますか? 

学業が生活の中心であった学生時代とは異なり、社会人の生活の中心は「仕事」となります。毎日の仕事にいっぱいいっぱいで、意識して「勉強しよう」と思わない限り、なかなか勉強に取り組むのは難しいのではないでしょうか。


最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

社会人が勉強しない理由

時間が取れない

勉強の必要性にうすうす気づいているにもかかわらず、多くの社会人が勉強しないのには理由があります。たとえば「時間が取れない」という理由で勉強しない人は多いでしょう。自由に時間を使えた学生時代に比べて、社会人が勉強に割ける時間はどうしても少なくなってしまいます。病棟によっては超過勤務だってありますし、家族と一緒に過ごしたり家事をこなしたりする時間なども考慮すれば、勉強に使える時間はさらに限られますよね。

モチベーションが湧かない

社会人がなかなか勉強に取り組めない理由として、勉強へのモチベーションが湧かないこともあります。学生には定期的な試験やレポートが課せられるため、「結果が悪かったら単位が取れない」「赤点を取ったら留年だ」といった危機感が原動力となっていました。また、新人看護師の頃は勉強しないと仕事に対する恐怖や不安がついて回っていたので、否応なしに「勉強しなきゃ」と思えていたと思います。

しかし社会人になり、経験年数が経ってしまうと、以前のように危機感を抱かせてくれるものはなかなかありません。「この資格を取らないとクビ」のように差し迫った事情はなく、現状に甘んじても大きな問題は発生しないため、「勉強しない」という習慣が形成されてしまうのです。

実際に平成28年の総務省の社会生活基本調査では「日本人就業者の学習、自己啓発のための時間は1日6分であった」ことが明らかになっています。たったの6分ですよ。全然勉強する機会のない社会人もいることを想定すればこのくらいになってしまうんでしょうね・・・。

私たち社会人が勉強するべき理由とは

それでは、私たちが日々勉強をする必要性はなぜでしょう。

ビジネス誌『プレジデント』は2016年、ビジネスパーソン1,000人を対象に調査を行いました。「仕事以外の時間に勉強をしていますか」という問いに対して「はい」と答えたの人の割合は、年収2,000万円以上だと7割だった一方、年収500万円台だと4割に留まったそうです。

つまり、単純に「勉強をすれば年収が上がる」と断言できるわけではありませんが、高年収の人ほど勉強しているという結果となりました。私たち看護師も、日頃の勉強が将来のキャリアアップや収入アップのために必要であると言えます。

以上より社会人となった今でも継続した学習が必要となってくるのです。そこで、この記事では以下について説明していきます。

この記事を読むことでわかること

・忙しいなかでも社会人が勉強時間を捻出する方法
・社会人向けの勉強方法
・社会人が勉強を毎日続けるコツなど

これから紹介する勉強法を実践し、自分自身のキャリアアップや収入アップ、他看護師との知識・行動量に一歩差をつけて自身の地位を確立してやりましょう!

資格に向けて勉強する

勉強する内容の多くは、部署内でみられる疾患や、受け持った患者の疾患などをメインに行うと思います。そこは基本として押さえていくと良いと思いますが、自分の関わりの深い資格の勉強をするのもおすすめです。

例えば
・緩和の患者が多ければ緩和認定看護師の勉強をしてみる。
・がん患者が多ければ、がん認定看護師の勉強をしてみる。
・急変が多い病棟であればACLSの勉強をしてみる等

これは「資格に合格する」という目標が勉強のモチベーション維持にひと役買ってくれますし、資格試験のための勉強は、知識を体系立てて習得するのに有効です。年平均50個のペースで資格を取得しつづけ、520を超える資格を持つ “資格Hacker” 鈴木秀明氏は以下のように述べています。

たとえば「会計・簿記を勉強するぞ!」となったとき、簿記検定の参考書や問題集を買って読んでみるのが最も手っ取り早い方法です。そこには勉強すべきことが体系的にまとめられているからです。

さらに実際の試験の過去問などを解きながら、「クイズ形式」で学んでいくほうが、刺激もあって退屈を覚えにくいものですし、重要なポイントをつかんだ勉強が可能です。「問題になるところ=重要なポイント」だからです。

(引用元:StudyHacker|「なぜ、資格試験を活用した勉強が最強なのか?」 資格Hacker 鈴木秀明のシカクロード for StudyHacker【第3回】)

読書をする

社会人として何から勉強するべきかわからない、という場合、とりあえず本を読む習慣をつけてみてはいかがでしょうか?

米国の著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、「毎日500ページ読めば、知識を活用できるようになります。知識は複利のように積み上がるもので、誰にでもできますが、多くの人はやらないのです」と語っています。500ページとはいかないまでも、1日15ページくらい本を読むことを続ければ、全くしない人とは比較できないほどの知識を得られることになります。

また、机や座れる場所がなくても取り組めますから、移動中などスキマ時間に取り組むにはうってつけといえますね。自分が興味のある参考本を読んでみてはいかがでしょうか。

最近では音声読み上げ機能のアプリが多く出回っていて、とてもお勧めです。
本を開かなくても“ながら”運動を行うことができるのは作業効率をぐっと挙げてくれるため大きなメリットとなります。

社会人が勉強時間を捻出する方法

勉強が行えない問題点の一つに挙げていますが、多忙な社会人が勉強時間を捻出するにはどうすればよいのでしょうか。

社会人にも勉強時間はある

社会人でも勉強時間を確保することはできます。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏など名だたるビジネスリーダーたちは、最低でも1日1時間(あるいは1週間に5時間)を、勉強などの活動に充てているのだそうです。多忙を極めて勉強時間を確保するのが難しそうに思われるビジネスリーダーでも、継続的な勉強を欠かさないのです。

重要なのは、ビル・ゲイツ氏をはじめとするビジネスリーダーたちは

“意図的に” 勉強時間を設けている

ということ。「時間ができたら勉強しよう」というスタンスではなく、あらかじめ勉強のための時間を用意しているのです。

社会人はスキマ時間に勉強する

スキマ時間を有効に活用するのがオススメです。IT企業の副社長を務めながら芸人としても活躍する厚切りジェイソン氏は、以下のように勧めています。

「いろんな条件が揃ったら勉強する」という考えではダメですね。条件が揃わないことを理由に後回しにして、やらなくなるから。(中略)有効なのは無駄な時間が出ないように隙間時間に(勉強を)組み込むことです。(中略)30分だったらこれをする、とか、5分だったらこれ、とか、どんな時にどんな勉強をすれば効率がいいのかいろいろ試したらいいと思います。

(引用元:プレジデント・オンライン|厚切りジェイソン「年収2000万の勉強法」 )

スマートフォンを何気なくいじってしまう電車時間、人を待っている時間など、1日の中にスキマ時間はたくさん潜んでいます。「勉強はまとまった時間に行なうもの」という先入観にとらわれず、スキマ時間に勉強を組み込んでしまうのが、勉強時間確保のコツですよ。

スキマ時間を使っての細切れ勉強には、学習効果が高まるというメリットもあります。

脳には、何かを記憶する際に最初と最後のものが頭に残りやすいというメカニズム(初頭効果&親近効果)があります。長時間の勉強でも初頭効果・親近効果は発揮されますが、それでは効果が発揮されない時間が長くなってしまいます。また、あとで説明しますが、短時間学習だからこそ学習効果はとても高くなるということが言われているのです。

社会人は早朝に勉強する

社会人が勉強するのにうってつけの時間帯は、早朝。夜は、仕事が終わって疲れていたり、飲み会の予定が入ってしまったりするため、毎日確実に勉強時間を確保するのは難しいでしょう。しかし早朝であれば連絡が入ることはまずなく、多くの場合は家族が眠っていて家のなかが静かなので、落ち着いて勉強できます。

脳科学者の茂木健一郎氏も、朝の時間は「ゴールデンタイム」であり、勉強や作業にぴったりだと述べています。

朝の脳は前日の記憶がリセットされるため、新しい記憶を収納したり、創造性を発揮することに適した状態になります。この脳の仕組みが、朝の時間がゴールデンタイムだと言われる理由です

(引用元:THE 21 ONLINE|脳科学者が勧める「朝時間」の使い方)

社会人の勉強場所

社会人におすすめの勉強場所とはどこでしょう? もちろん、自宅に勉強部屋があるなら最高です。スキマ時間の勉強であれば、「電車の中」などでも勉強できますが、社会人におすすめの勉強場所をいくつかご紹介しましょう。

カフェ

カフェにあふれている、人の話し声や食器の音などの “適度な雑音” 。適度な雑音には、私たちの集中力を高めてくれる効果があります。イリノイ大学でマーケティングなどを教えるラヴィ・メータ教授によると、カフェのように適度な騒がしさのある場所は脳に刺激を与え、創造力や問題解決能力を高めてくれるとのこと。創造力を発揮するには静かすぎる環境も騒がしすぎる環境もよくなく、70デジベルがちょうどよいそうです。

参考騒音

かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない70db・騒々しい事務所の中
・騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m)
・やかんの沸騰音(1m)
非常に大きく聞こえうるさい、声を大きくすれば会話ができる60db・静かな乗用車
・普通の会話  ・洗濯機(1m)
・掃除機(1m) ・テレビ(1m)
・トイレ(洗浄音) ・アイドリング(2m)
参考:日本騒音調査 https://www.skklab.com/standard_value

また、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには、眠気を覚ますだけでなく、心を落ち着かせたり疲労を回復したりといった効果もあるのだとか。多少の出費はかかりますが、カフェは集中して勉強するのに最適な場所といえるでしょう。

図書館

自宅や職場の近くに図書館があるのならば、利用しない手はありません。図書館を訪れる人は読書や勉強を目的としているため、館内は常に静かなはず。ひとりで黙々と勉強したい人におすすめですよ。

空調設備が整っているため快適な環境で勉強に取り組めるのも、図書館の大きな魅力。さらに、利用するのにお金がかからないのも、図書館で勉強するメリットです。

自習室

会費を払って利用できる自習室・自習スペースもあります。利用料の相場は1ケ月で1万円程度。カフェなどに比べて高額に思えるかもしれませんが、そのぶん勉強に集中できる環境が整えられています。また、「せっかく高いお金を払ったのだから、使わないともったいない」という思いが、勉強を後押ししてくれるでしょう。

社会人におすすめ勉強方法

自由に使える時間が限られている社会人だからこそ、勉強は効率的に行いたいものです。効率よく勉強するコツを3つご紹介しましょう。

7回読み勉強法

この方法、意外と有名で様々なところで紹介されています。

東京大学法学部を首席で卒業し、弁護士を務める傍らでタレントとしても活動する山口真由氏は、教科書を7回読む勉強「7回読み勉強法」を勧めています。
なんと司法試験にも、7回読み勉強法で一発合格したのだとか。

7回読み勉強法において、1~3回目は書かれている意味にとらわれずにさらさらと本を通して読みつつ、全体像を頭に入れていきます。すると4・5回目あたりでテキストの細かな意味が見えてくるようになり、理解度が2割から8割程度にまで跳ね上がるのだとか。最後の7回目になれば、見出しを見るだけで内容がすぐ思い浮かぶようになり、読むスピードが1回目の5倍になっているのだそうです。

テキストの内容を初めから理解しようとしても、たいていはうまくいかないものです。「習うより慣れろ」の精神で「さらさら読み」を繰り返すことによって情報が少しずつ刷り込まれていき、最終的な「理解」の領域に到達することができるそうですよ。

ポモドーロ・テクニック

ポモドーロ・テクニックとは、「25分間の作業+5分間の休憩」のサイクルを繰り返す、時間管理の方法です。人間の集中力はあまり長く続くものではありません。25分間というと少し短いような気もしますが、勉強時間を短く区切って休憩を挟むことにより、集中力が発揮されない無駄な時間が排除され、常に集中した状態で勉強に臨むことができます。

この方法は本当に有効で、勉強していて眠くなった時、疲れた時でも25分という作業時間の短さですぐに休憩となります。5分休んで再開することで頭が常にすっきりした状態をキープすることができ、効率が何倍にも上がることができます。

さらに、ポモドーロ・テクニックを利用すると、区切りが悪いところで勉強を中断することになり、あるメリットが生じます。それは、区切りの悪いことで中断すると「ツァイガルニク効果」が発生するということです。中途半端なところで作業をやめると、再開するときにやめる直前の思考を再生しやすくなり、作業を再開する際の精神的ハードルを下げることができるのです。勉強への集中力をなかなか保てず悩んでいる方は、タイマーを用意してポモドーロ・テクニックを実践してみましょう。

参考:https://studyhacker.net/columns/tried-pomodorotechnique

継続して勉強を行えるために

目標・計画は小さなものから始める

初めから大きな目標・計画を立てていると、「達成できるのだろうか」という不安が心理的な枷(かせ)になってしまいます。小さな目標を達成して成功体験を積み重ねながら、少しずつレベルを上げ、最終的な目標に近づいていく方法を取ることで、ストレスなく着実に習慣形成ができるのです。

ご褒美を用意する

社会人でも、勉強にご褒美を用意してよいのです。勉強することのメリット(=ご褒美)を用意しておけば、勉強を繰り返して習慣にすることが楽しくなりますよ。ご褒美がモチベーションにつながるのは、脳内伝達物質であるドーパミンの放出量を増加させるから。ラットを使った実験でも証明されています。

「3日間勉強を続けられたら、おいしいケーキを買う」「1週間勉強を続けられたら、欲しい洋服を買う」など、ご褒美の内容は人それぞれでかまいません。多少辛くても、ご褒美のことを考えたら勉強が続けられそうな気がしてきませんか? 社会人でも、いえ、社会人だからこそ、勉強へのご褒美を用意してみましょう。

引用:https://studyhacker.net/columns/businessman-study-matome

いかがでしたか?

これらはすべてとても有効な方法です。自身に合った方法を実践し、効果的な学習でより充実した人生を過ごせるよう試してみてはいかがでしょうか。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました(●´ω`● )

また、次回の記事でお会いしましょう!


最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

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